【小耳症】エピテーゼの見学に行ってきました|費用・流れ・感じたこと

【小耳症】エピテーゼの見学に行ってきました|費用・流れと、感じたこと 小耳症×支援
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※この記事について
見学の様子は、池山メディカルジャパンさんに事前に許可をいただいたうえで撮影・掲載しています。
広告やPR(お仕事としての依頼)ではなく、ひとりの親としての正直な見学の記録です。
なお、費用や内容などは、2026年9月現在の情報です。変わる可能性もあるので、最新の情報は、池山メディカルジャパンさんへ直接お問い合わせくださいね。

エピテーゼの見学に家族で出かけた日の様子(IKEAでの写真)

先日、娘と『ある見学』に行ってきました。

手術をせずに、見た目を補う「エピテーゼ」の見学です。

「どんなものなんだろう」
「かゆくないかな」
「メンテナンスは?」
「費用はどのくらい?」

気になることがいっぱいで。
実際に見て触れてこようと!
見学した体験をレポートとして私なりにまとめてみました。

同じように迷っているママの、参考になったら嬉しいです。

エルパティオへの行き方と、近くの駐車場3か所を示した略地図
エルパティオへの行き方と、近くの駐車場3か所を示した略地図。一通が多いので注意が必要です。

株式会社 池山メディカルジャパン
〒465-0095 愛知県名古屋市名東区高社1丁目231番地

名古屋にある『池山メディカルジャパン』さん。
耳や鼻など、体のいろいろな部位のエピテーゼを専門につくっているクリニックで、
小耳症の耳の症例も、たくさん手がけていらっしゃいます。(完全予約制)
👉池山メディカルジャパン公式サイト:https://ikeyama-mj.co.jp/
👉小耳症の症例:症例はこちら

エピテーゼって、なに?

エピテーゼとは何かを説明した図。欠損や変形した身体の一部を補う人工ボディパーツ

わたしの中には、ずっと「見た目のことは手術で治すもの」という思い込みがありました。
手術をするのか、しないのか。
その二択でずっと考えていた気がします。

でも、調べていくうちに『補う』という三つ目の選択肢があると知って。
手術をしなくても、見た目を助けてくれる方法があるんだ、と。

エピテーゼってそもそもどういうもの?
頂いたパンフレットにはこんなふうに書かれていました。

エピテーゼ(Epithese)

①腫瘍、怪我、火傷、先天性などで欠損や変形を生じた身体の一部を補うための、人工ボディパーツ。
②顔面部、耳、指、乳房などがあり、オーダーメイドで作られる(シリコーン製)。
③一般の義手・義足などと異なり、見た目の自然さが重視される。
(池山メディカルジャパンさんのパンフレットより)

耳や指、お顔など、欠けたり変形したりした部分を、シリコーンで自然な見た目に補ってくれる。
それがエピテーゼなんですね。

なぜ、見学しようと思ったか

一番の理由は、娘自身の気持ちでした。

「きれいな耳がいい」
「でも、手術は怖い」

このふたつ。
見た目のことは気になるけれど、大きな手術には踏み出せない。
そんな娘の気持ちや性格を思い、手術をしない選択肢を一度ちゃんと知っておきたいと思いました。

そしてもうひとつ、これはわたし自身の正直な気持ちなのですが、
今、元気に過ごしている娘の体を傷つけたくない。
という思いも正直ありました。
健康な体に大きな手術をする。
そこにどうしても踏み切れない自分もいました。

もちろん、手術という選択をされた方を否定する気持ちは全くなく、
これは、あくまでわたし個人の正直な気持ちです。
どの選択も、その子とご家族がたくさん悩んで選んだ大切な答えだと思います。

見学の場所と、入口でのちいさな事件。笑

エピテーゼの見学会場「エルパティオ」の建物外観
エピテーゼの見学「エルパティオ」の建物外観

うかがったのは、名古屋にある「エルパティオ」というところ。
アパートの一階フロアがまるごと、池山メディカルジャパンさんとのこと。
その一室が来客対応して頂ける場所となっていました。

…が、ここでいきなりつまずきまして。笑
入口が、部屋番号を押してロックを解除する仕組み(オートロックっていうのかな?)で。
田舎住まいのわたしは、そのやり方が分からず入口の前で家族みんなで「どうやるの〜!」と笑い合ってしまいました。笑

慣れない場所で、最初は子どもたちもちょっと緊張した様子で。
そんなドキドキも込みの見学のはじまりでした。

あたたかく、迎えてくださった

エピテーゼの耳のサンプル。シリコーン製の人工耳が並んでいる

ようやく中へ入ると、小澤さん・歌岡(かおか)さんのお二人が迎えてくださいました。

奥の椅子に座って、ひととおり説明を聞いて。
サンプルを、実際に見て、触らせてもらって。

これが、想像していた以上に自然で、リアルで。
「ここまで作れるんだ」と、思わず「すごーい!」の一言。

とくに驚いたのが強度でした。

耳のエピテーゼのサンプルを試しに娘の腕につけて見せてくださっいました。
そして—こちらがヒヤヒヤするくらい、娘がぐいぐい引っ張っても取れない。
「水に濡れても大丈夫ですよ」と。

見た目が自然なだけじゃなく、こんなにしっかりしているんだ!と。
思わず感動してしまいました。

肌が弱い子でも、大丈夫だった

見た目や強度だけじゃなく、いちばん気になっていたのが肌に合うかどうか。
うーたんはは肌が弱いのでそこが心配でした。

でも、スプレータイプの皮膚保護剤(非アルコールタイプ)もありました。
その場で、肌に合うかの「パッチテスト」もしてくださって、しばらく付けて赤くならなければOKとのこと。
そして実際に、肌の弱い娘が夜までつけていても、かゆくならりませんでした!

見た目、強度、そして肌へのやさしさ。
気になっていたことがぜんぶ確認できて、安心材料がまた一つ増えました。

エピテーゼのパッチテストの様子。耳の後ろの肌でテスト
エピテーゼのパッチテストの様子。耳の後ろの肌でテスト

分かったこと(流れ・費用・メンテナンス)

エピテーゼの注文の流れ(ご相談・型取り・フィッティング・色付け・お渡し)を示した図

気になっていたことも、いろいろ聞けました。同じ立場の方の参考にざっくりまとめておきます。

注文の流れ

ご相談 → 型取り → フィッティング → 色付け → お渡し。

基本は3回くらいお会いして進めていく感じ。
ご相談は無料で、そのときに症例写真やサンプルを見せてもらえます。
見学の日に型取りまでしてしまえば、通う回数が3回→2回に減るそう。
その後は、型取りから1〜1.5か月後に2回目の調整で来店。
完成したら自宅まで発送してもらえます。

見学から完成まで、トータルで2か月程という感じでした。
遠方から通うわが家には、通院が少なくて済むのがすごくありがたいポイントでした。
また、後日フィッティングし、実際の肌になじむように色付けして頂けるところも魅力でした。

日帰りで行ける範囲なら出張にも対応してくださるそう。
これまで、九州や東京まで出張されたこともあるとか(※出張費・交通費は別途)
遠方でも、ちゃんと道がひらけているんだなと感じました。

選べること(仕様)

思っていたより自由に選べることが多くて驚きました。

  • スペア込みの2個セットで納品してもらえる(ひとつ傷んでも安心)
  • 装着タイプは2種類から選べる
    • ① 接着剤でつけるタイプ
    • ② ワイヤー(カチューシャのような形)で取り付けるタイプ
    • → 2個とも同じでも、1つずつ違うタイプにしてもOK
  • サイズも相談できる(10歳の今、ジャストサイズで作るか、作り替えを見越して少し大きめにするか)

「これはこうしなきゃ」がなくて、その子に合わせて決められる。
ここも、安心できたところでした。

費用の目安

費用は、症例や作る範囲によって変わるので幅がありますが…
だいたい28万円〜32万円(+消費税)とのこと。
正直安くはない価格ではありますが、説明を聞いたうえで納得の金額だと私は感じました。
支払いは一番最後でいい、と言っていただけてそこもありがたかったです。

メンテナンス・作り替え

「何年も使えるのかな?」も気になりますよね。
接着剤で薄いところが破れたり、紫外線で少し黄色っぽくなったりすることはあるそうですが、修理や色調整は、内容によって、送料だけで済むこともあれば、数千円ほどかかることも。
どちらにしても、負担になりすぎない金額でした。

作り替えの目安は3〜5年で、新しく作る場合は半額、型取りからでも7割くらいの費用で作れるそう。

それに、接着剤・リムーバー・皮膚保護剤(スプレー)などの消耗品は、なくなってもメールや電話で注文できるそうです。

エピテーゼの装着に使う接着剤・リムーバー・皮膚保護剤と、ワイヤー固定タイプのサンプル
エピテーゼの装着に使う接着剤・リムーバー・皮膚保護剤と、ワイヤー固定タイプのサンプル。

いちばん、ほっとしたこと

「当日決めなくても大丈夫ですよ!」
「ご家族で相談してからでも大丈夫ですからね!」

そう言ってもらえたことです。

押し売りが一切なく、
こちらも安心してじっくり考えることができました。

不安な気持ちで行ったけれどあたたかく迎えてもらえて、帰り道は少し心が軽くなっていました。

改めて対応して頂いた小澤さんと歌岡さんには感謝しています。
写真撮影や掲載も快く承諾してくださり、当日も丁寧な説明、ご対応頂きありがとうございました。

小耳症の娘の片耳の様子

さいごに

やる・やらない、治す・治さない。
そんな二択にぎゅっと追い込まれると苦しくなるけれど。
「こういう道もあるよ」とひとつずつ知れることで、少しずつですが前を向ける気がします。

今すぐ決めなくても大丈夫。
その子のペースで、その家族のペースで選んでいけたらいいんじゃないかなと思っています。

もし今、同じように迷っている方がいたら。
まずは『話を聞くだけ』でもいいのかもしれません。

この記事がそっと背中を押せたら嬉しいです。

雨のち晴れメモ

このブログでは、小耳症の子どもを育てる母としての体験をもとに、

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実際の子育ての様子
手術や治療について調べたこと
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などを、できるだけわかりやすくまとめています。

個人で運営しているブログのため、もし情報に誤りや不足がありましたら、コメントなどで教えていただけると、うれしいです。

また、

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少しでも安心できる「雨宿り」の場所になっていたら、うれしいです。

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仕事・人間関係・子育てに悩み、
立ち止まることを選んだ2児の母。

「我慢しない生き方」を模索しながら、
心が疲れた人の雨宿り場所として
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